相続土地国庫帰属制度の現状は?!
以前ブログでも紹介した「相続土地国庫帰属制度」がスタートして、1年5ヶ月が過ぎようとしています。段々と承認され国庫に帰属された土地も多くなってきたので、今回は現状をまとめてみたいと思います。
相続土地国庫帰属制度とは、相続した不要な土地を国庫に帰属することができる制度で、申請が承認されれば10年分の管理費用相当を支払って国庫に帰属する制度です。
相続土地国庫帰属制度の現状(R6.7.31)
・申請件数 2,481件 (田・畑 930件 宅地 889件 山林 391件 その他 271件)
・帰属件数 667件 (宅地 272件 田・畑 203件 山林 20件 その他 172件)
・却下件数 11件
・不承認件数 30件
・取下げ件数 333件
<7月1か月間での結果>
承認103件、却下1件、不承認13件、取下40件(合計157件)
承認率 65.6%
解説
多くの申請は、まだ審査中
相続土地国庫帰属制度の標準処理期間は、8ヶ月となっておりますので、
多くの申請は、まだ審査の途中と思われます。
却下・不承認件数は、思ったより少ない
審査が終わっている1041件のうち、却下や不承認になったのは41件しかありませんので
思ったより却下・不承認は少ない印象です。
取下げ件数は?
取下げ件数は、333件と少なくありませんが、
・自治体や国の機関による土地の有効活用が決定した
・隣接地所有者から土地の引き受けの申出があった
・農業委員会の調整等により農地として活用される見込みとなった
・審査の途中で却下、不承認相当であることが判明した
などが理由で、比較的前向きな取下げが多いようです。
申請されている地目は
申請されている地目は、宅地と農地が多いようです。
また宅地より農地の方が、審査に時間が掛かっているようですね。
山林に関しては、境界を明示することが難しく申請・承認に至らないケースが多いようです。
相談件数より申請件数の方が圧倒的に少ない
6月末時点で相談件数が3万件あるのに対して、申請は2,348件と少ないです。
相談した土地で申請まで進んだ土地は、13件に1件ほどです。
申請まで至らなかった理由はわかりませんが、負担金などもあり申請のハードルが高いのかもしれません。
まとめ
相続土地国庫帰属制度がスタートして1年5ヶ月が経過しましたが、私としては「思ったより承認されている」
というのが率直な感想です。
そのため相続土地国庫帰属制度は、現状まったく使えない制度ではないと思います。
事前調査をしっかりと行い法務局へ事前相談に行き、早い段階で承認の可否や負担を判断できれば、
お客様も過度な負担なく申請が進められるのではないでしょうか。

当事務所でも、相続土地国庫帰属制度の相談を受け付けております
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